土地・電力・通信、3つ揃う場所はそう多くない
ESG時代のDC運営と評価指標とは?
「再エネはコストが高い」「電力効率より安定稼働が大事」そんな価値観が当たり前だった時代は、もう終わりました。いま、世界中で進むESG経営の波が、データセンター業界にも押し寄せています。電力消費が膨大なDC(データセンター)は、そのエネルギー起源が「化石燃料か、再エネか」によって、企業全体の評価に直結するようになったのです。
特に、RE100やCDPといった国際イニシアチブに参加する企業にとって、「自社だけでなく、利用するインフラの脱炭素度」までが投資家や顧客からの注目対象になっています。「環境に配慮したDCを使っているか」それ自体が、企業のESGスコアを左右する時代になったのです。
環境性能の高いDCを選ぶ動機は、もはや「CSRの一環」ではありません。以下のような“実益”が絡み合い、企業活動に不可欠な選択肢になりつつあります。
一部の業種では、「化石燃料ベースのDCを使っているだけで入札条件に合致しない」という事例も出始めています。
脱炭素に本気で取り組んでいる企業は、「使うDC」までを真剣に選ぶようになったのです。
ESGに応えるDC運営は、単に太陽光パネルを設置するだけではありません。実際には以下のような多面的な指標がチェックされます。
空調の最適化、コンテインメント導入、ラック配置の見直しなどを通じて、「1kWのサーバー稼働に何kWの電力が使われているか」を常に改善。
どれだけの電力を再生可能エネルギーで賄っているかを明確に。オフサイトPPAや非化石証書、J-クレジット等の併用で柔軟に対応。
デマンド制御、蓄電池連携などによってピーク電力を抑制し、送電網への負荷も低減。災害時のレジリエンス向上にも貢献。
LEEDやZEB、グリーンボンド適格性認定などを取得し、第三者視点での“環境価値”を示す。企業IR資料にも活用可。こうした評価指標は、ESGだけでなく“使いやすさ”や“信頼性”の裏付けにもなります。
私たちAsset Marsは、データセンターを「ただの箱」ではなく、“企業価値の一部を構成するインフラ”として再定義しています。
これらすべてを、一つの設計思想のもとに統合していくことで、
「使う側が誇れるデータセンター」を実現していきます。
ESGの視点で評価されるDCは、これからの時代における“標準仕様”となります。選ばれるインフラになるために。評価される企業と並走するために。Asset Marsは、ESGの視点から新しいDCのかたちを提案していきます。
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